稽留流産のこと4

そして迎えた再診の日。空は晴れ渡っていてこの時期にしては珍しい暖かさ。嫌なことがある日、天気が良いと少しだけ救われる。

診察を待つ。今日は予約があったのでそんなに待たずに済んだ。いざエコー。画面を見せてもらいながら説明を受ける。胎嚢は見えたが、赤ちゃんが居なくなっていた。萎んでしまうこともあるんだなー。

覚悟はできていたので、最初のときほどショックは受けなかった。手術についてもう一度説明を受けて、入院の手続きに入る。ブログ情報では、日帰りか1泊2日だったが、この病院では2泊3日とのこと。

スケジュールは、

1日目  諸々検査、手術のための前処理

2日目  手術

3日目  診察して問題なければ退院


待合室で夫に「大丈夫?」と聞くと、「そっちこそ大丈夫?」と心配された。でも不安そうな夫の顔を見るとその方が心配になる。

心電図、胸部レントゲン、採血、尿検査を受けていざ入院。基本的に体調は悪くないので、周りの患者さんやテキパキと世話をしてくれる看護師さんに申し訳ない気もしてしまう。

なんて思っていられたのは、最初の数時間だけだったのだが。


午後、手術のための麻酔科の説明とインフォームド・コンセントがあった。ネット情報で全身麻酔と知ってからかなり不安に思っていたが、全身麻酔にもいろいろ種類があるらしく、今回のものは点滴で入れて、点滴を止めたら5分くらいで目覚めるタイプのものとのこと。ちょっと安心。


そのあと、産婦人科の主治医が病棟に来てくれて、今度は手術本体のインフォームド・コンセント

手術は、膣から子宮内に器具を入れて中の胎児組織やその他の内容物を取り出す、という方法。どこか切ったり縫ったり穴開けたり、なんて事はしない。手術器具を入れやすいように、前日の今日、膣に海綿的な物(膨らむやつ)を入れて、通り道を広くしておくための処置をするそうだ。

手術自体はそれほど難しくない。しかし、確率が低いとはいえ、数々の恐ろしいリスクや合併症について聞かされて、医師には説明義務があるからと自分に言い聞かせつつも不安な気持ちが大きくなる。同席した夫も母親も緊張しているのが伝わってきた。

一番恐ろしいのは、子宮の中を傷つけたり、子宮の壁をつっきってお腹にまで穴を開けてしまう可能性… 反対に、全部取りきれなかった場合には、後日もう一度手術を受けなければならない可能性もあるそうだ。それら全部を承知した上で、同意書にサインしなければならない。

目の前で先生が待っているし、細かく書かれた文書のすべては読めぬまま、署名する。

これがICの現状か…重い手術のときは、しばらく待ってくれたり後から提出できたりするんだろうけど。


そしてさっそく、手術のための前処置が始まる。事前に看護師さんから、「これ結構痛いかもしれない>_<」と前情報をもらっていたし、ブログでも前処理が痛いと書いてあったので覚悟はしていたが、


本・当・に・痛・か・っ・た!!


処置は、産婦人科で使われる診察台(座って脚をガーッて開くあれ)で行われた。前述の通り、膣内に膨らむものを突っ込む(タンポン入れる感じをイメージしてた。でもちょっと違った)のだが、突っ込むために子宮の入り口(と言ったように聞こえた)を掴まれる。

「ちょっと痛みますよー」と声をかけられたがマジで痛い。イメージはピンセットで子宮を挟まれて引っ張られてる感じ(カーテンを敷かれているので見えずどんな状態かはわからないが)。そして引っ張ったままの状態で、例のブツを挿入する。

先生たちが「Mかな、Lですかね」と話していて、こんなものにもサイズがあるのかと感心する、なんて余裕もここまで。

Lでいけそう、みたいな声がしてブツが入れられたのだが、うまく入らないらしく、「これ以上入らないです」という声が聞こえてくる。あれやこれやと角度をずらして入れようとするも無理で、そのうち私の方は痛みで脂汗が出てくる。

横腹をさすったりおでこに手を当てて気を紛らわすも痛くて辛い、、、ちょっと形容しづらい痛み。下の方では、諦めてMに変更するというような会話。しかしそれでもうまく入らない。

フーッと私が息を吐くと、「息を吐いて力抜いてくださーい」と声をかけられる。無理と判断した先生が交代して、指導してた先生が再びチャレンジ。お尻のあたりに触って「力抜いてくださいねー」と言われて初めて、腰付近に力が入っていたことに気づく。だって痛いもん!痛いとき、人間て自然と身体に力が入りますよね。めちゃくちゃ痛いのにリラックスして身体の力を抜けって、結構無理な要求だ(汗

しかし早く終わって欲しいので頑張って力を抜く。この辺ではもう心の中で「早くしてくれー!!」と叫んでた。でもきっと出産はこんな痛みじゃないし、もっと長い時間続くんだから、これくらいでへこたれてはいられない、と自分を鼓舞する。

そうこうしているうちにやっと入って終了。終わったしまえば全然痛くない。される前は、中に物を入れてる状態が痛いのかと思っていたが、痛いのは入れる間の挟んでいる時だけだった。

それで本日のお仕事終了。夕食は食べられたが、夜は21時以降は水・お茶以外の飲食禁止、明朝6時以降は水も禁止。

お腹いっぱいだったけど、何となく後で寂しくならないようにと、21時ギリギリにジュースを飲んだ。



続く。